転職を決心する前に可能性を調べる

転職の可能性を事前に調べる

転職での市場価値を知る

転職するかどうか迷っている時、自分が応募できそうな求人がどれくらいあるか(自分にどの程度の引き合いがあるのか)は大きな関心事でしょう。

転職での市場価値を評価するのは難しい

一言ひとことで転職市場での価値と簡単に言いますが、市場価値を評価するのは容易なことではありません。

或る人の職務経歴書を見たとして、その人の評価は人によってまちまちです。職務経歴キャリアは元来、定量的に評価できるものでもありません。定性的に評価すると言っても、その評価方法が難しいものだからです。

定量的
分量の測定に関すること。比ゆ的に、量的。計量的。
定性的
定性に関すること。比ゆ的に、質的。属性的。
出典:岩波国語辞典(第六版)

また、職務経歴を評価するだけでなく、その職務経歴を持つ人物そのものの評価も必要です。

採用において、書類選考の後に、必ず面接が行われるのも、書類から読み取れる職務経歴の疑問点を確認するだけでなく、その職務経歴を持つ人物そのものの評価・判断も行っているわけです。

転職市場での市場価値は絶対的なものではない

従って、職務経歴の評価方法の手法も一意いちいに定まるわけではなく、さらに人物評価がそこに加わるわけですから、市場価値の評価はすこぶる難しいということになります。

では、転職エージェントなどで、キャリアの評価に意味がないかと言えば、意味があります。

キャリアの評価、職務経歴の評価をすることに価値があるのです。

どういうことかと言いますと、仮に年俸いくらに相当しますという答えをもらったとして、その金額そのものは大雑把おおざっぱなもので、悪く言えば余興よきょうのようなものですから、その金額の多寡たかをどうこう言っても仕方ありません。

一方で、今、自分の職務経歴に関連した経験やスキルが転職市場にどの程度求められているかといった需給状態や他の競合すると考えられる転職希望者一般から見て、どこが相対的に強みとなり、どこが相対的に弱みとなるのかといったことを知ることができます。そしてこのことは転職するかどうかの意思決定や応募書類の作成、転職活動の方向性を決定するのに大いに役立ちます。

市場価値の評価額より評価過程で分かることが重要

転職市場の市場価値をはかってもらうことの意味は、転職市場での市場価値を知ることにあるというよりは、自分自身の職務経歴を基礎として、転職市場の実態を知るために役立つことに意味があるのです。

従って、転職エージェントに登録し、転職コンサルタントがあなたの転職市場での市場価値を教えてくれたら、その測定結果に満足するのではなく、どうしてその評価になったのかの細目さいもくの説明を十分に受けることが大切です。

また、転職市場での評価方法や切り口は、ひとつではありませんから、複数の転職エージェントに転職市場での市場価値の測定を依頼することをお勧めします。

大切なことなので繰り返しますが、重要なのは市場価値の評価額ではなく、その評価の根拠となっている内容・項目です。それらが、やがて応募書類、特に職務経歴書レジュメを作成するにあたってのキーワード選びの手掛かりとなります。

年俸は、業界、業種、職種、職位などでの平均データは出せるかもしれません。ところがバラツキも大きく、あまり固定的にとらえてしまうと、実在しない数字に翻弄ほんろうされる危険性が有ります。

どういうことかと言いますと、個別の契約条件提示は、諸条件が考慮されて出されるものです。ところが、平均値などは、ざっくりと出されたものです。

様々な観点を考慮して出された契約条件提示オファーがあったとします。なまじ平均値などで水準感を持ってしまうと、妥当な金額提示が、安いように感じられてしまうことがあります。実際に妥当でなく安いために代わるオファーがあれば良いのですが、諸条件が定まった結果としは妥当なものであったとすると、存在しない架空の条件を求めて辞退してしまうといったことが起こるかもしれないのです。

キャリアアップのための転職活動の判断

転職市場での市場価値を知りたいという方は、現在在職中で、何らかの理由で、転職を考えている、若しくは転職すべきかいなか迷っているのでしょうか。

離職中であれば、問答無用もんどうむようで転職エージェントを利用すべきです。

離職中ならば、転職エージェント利用の目的は、市場価値の評価というよりは、求人企業の紹介です。実際に転職コンサルタントと面談すれば、求人企業の説明を受けることで、市場価値は分かってくるでしょう。具体的な求人に数当たる必要があります。

職務経歴書の添削や求人案件の紹介を通じ、転職コンサルタントから転職市場での市場価値を聞くのと同等以上のフィードバックを受けます。

紹介される求人案件はまさしく、転職コンサルタントが考える市場価値の範囲内レンジにあり、職務経歴書の添削を通じて、あなたの職務経歴で何が転職市場、応募に際しては求人企業が求めている形に表現できるかをアドバイスしてくれます。

個々の求人をきちんと見ていけば、各々は実際に存在する求人ですから、相場そうば的に高いとか安いとかはあるにしても、先に触れたような架空の条件に翻弄ほんろうされることなく本当の市場価値を感じていくことができるでしょう。

転職の決心がつかないあなたを待っている

離職中の人が転職エージェントを利用して、求人紹介を受けようとすることで、市場価値の評価と同等以上のサポートを受けていることを意味します。

穿うがった見方をすれば、「転職市場での市場価値の評価をしよう」というのは、或る意味で、転職をまだ決めてない人が、転職エージェントに近づくための方便ほうべんとも言えそうです。

「市場価値の評価」は決心が付かないあなたこそがターゲット

転職エージェントは、「あなたの転職市場で本当の市場価値を知りたくありませんか!?」といった方便を使ってまで、転職を決めていないあなたの利用を待っています。

ですから、

転職はまだ先だから・・・

転職の決心がつかない・・・

転職の踏ん切りがつかない・・・

といった理由で遠慮する必要は全くないのです。

まったくの冷やかし目的での登録は困りますが、冷やかしになってしまうかも!?という気持ちなら利用は大いに推奨できるのです。

転職エージェントに足を運ぶことで確実に一歩前進

「転職」や「転職活動」がこれまでは漠然ばくぜんとしていました。

一度ひとたび転職エージェントに足を運び、転職コンサルタントと面談すると、これら一連の転職にまつわる言葉が現実感を持ってきます。

これまでは想念に過ぎず、言葉だけであったのが、リアリティを持って、実感を持って感じられるのです。

転職コンサルタントと会話をすることで、気持ちがたかぶると思います。漠然ばくぜんとした将来に、明確なイメージを持たせることができるからです。気分は高揚し、次の一歩を踏み出す大いなるきっかけになるでしょう。

あなたに必要なのは、思い切って転職エージェントに登録し、面談に行くことだけです。