転職エージェント登録数の考え方
転職活動に際して、転職エージェントに登録、或は登録しようとして、転職エージェント何社に登録すれば十分でしょうか。
結論から言うと、何社で十分という答えはありません。
これでは身も蓋も無いので、どういうことか説明しましょう。
転職エージェント何社に登録すれば十分かに代わる質問
喩え話で説明します。
お腹が空いた
たとえば、あなたはお腹が空いたとします。この時、
どれだけ食べれば、私はお腹が一杯になるでしょうか?
このように質問されたら、聞かれた方は困ってしまいます。
あなたの腹具合はあなたにしか分かりませんし、現在の空腹がどの程度かも分かりません。
この時、
何を食べるとお腹一杯になり易いですか?
とか
何が腹持ちの良い食べ物ですか?
と聞かれたならば、答え
転職エージェント何社に登録するか
先程の
転職エージェント何社に登録すれば十分でしょうか?
も実は、「どれだけ食べれば、私のお腹は一杯になりますか?」という質問と同じようなものなのです。実際のところ、転職エージェントに関していえば、もっと的確な回答が難しいとさえ言えるのです。
それではどのような質問をすれば、あなたが疑問に思っていることに代わる的確な回答が得られるでしょうか。
まずはお腹が一杯に代わる転職エージェントに関する状態を尋ねるとすれば
どのような状態になれば、登録転職エージェント数は十分と言えるでしょうか?
では無いでしょうか。更に言えば、
転職エージェントに登録することで、何を期待し、どのような状態になることを目指せばよいでしょうか。
このような問いが発せられれば、そもそもの疑問点がより明確になります。
要するに転職エージェントに登録し利用することで、満足すべき状態、先の例で言えば、お腹が一杯になる状態は、どのような状態かを理解することが先ずは必要でしょう。
転職エージェントに期待すること
転職エージェントに登録する時に期待することは、大きく分けて2つではないでしょうか。
ひとつは求人(求人案件)の紹介。
もう一つは転職活動に於ける諸々のサポート、特に職務経歴書の添削指導やアドバイスなどの期待。
転職エージェント登録で期待する状態
転職エージェントへの期待が、求人案件の紹介と転職活動に於ける諸々のサポートであれば、これらが十分と感じられれば、転職エージェントへの登録数は、現段階では十分だと言えるでしょう。
それでもあなたはこんな疑問が湧くかもしれません。
それでも大体で良いから、一般に転職活動する際に転職希望者が登録する転職エージェント数なら分かるのでは!?
ところがこれについてもあなたにとっての意味ある答えはできないのです。これについても理由を説明しましょう。
転職エージェント登録数が一般論では意味を持たない理由
改めて喩え話をします。
警護の兵
近頃では戦国時代が人気のようなので、戦国武将に喩えましょう。
お忍びで出かける際に、
警護の兵を何人付ければよいか?
が問題になるとしましょう。
この時も、何人警護につければ良いかの一般論は意味を持ちません。
警護される武将の剣術、警護に当たる兵士の質、出掛ける土地柄や地形など諸々の要素で変わってきます。
要するに、警護される武将、警護する兵士のスペックが明らかにされる必要があります。下手に何人と答えることで、不十分な警護体制が敷かれてしまうことは避けなければなりません。
転職エージェント
誠実で有能なベテランなら・・・
警護の兵の譬えで言えば、警護に当たる兵が一騎当千の屈強の兵か、凡庸な兵かで、数が変わってくるのと同様です。転職エージェントに登録した際に、あなたを担当する転職コンサルタントが、誠実で有能な熟練転職コンサルタントか未だ発展途上なのかで、同じ登録一社でも、大きく意味が変わって来ます。
あなたが独力でどの程度、職務経歴書を仕上げられるのか、その仕上がりの水準も重要です。
従って、何社に登録すれば十分かという考え方は、一旦頭から外して、実際の転職活動で、転職活動があなたにとって満足できる十分な状態にあるかを常に顧みることが大切です。そして必要とあれば新しい転職エージェントに追加登録することが望ましいのです。
そして更には、仮に満足できる状態にあると感じても、更により有利に転職活動を進められるように意欲的に転職エージェントに登録し、転職コンサルタントとの出会いを求めて行くのが良いでしょう。
欲張って、より効率的な転職活動環境を作り上げるのです。例えば一月に、否、一週間に紹介される求人数が倍あったらより良いとは思いませんか。
早く転職を成功させるためには、現状に満足せず、転職支援は、欲張って受けることです。
経験から・・・
経験から言いますと、職務経歴書一つ取ってみても、もう何十人もの転職コンサルタントに確認してもらった完璧と思っていた職務経歴書でも、指摘を受けて直すことが今でもあります。人によって見方は様々ですし、応募先の企業によっても変わります。
このことを考慮すれば、転職活動を継続している間は、常に転職コンサルタントとの新たなる出会いを求めるくらい転職エージェントには意欲的に何社でも登録して行くのが良いのではないかと思います。
転職活動では、転職と云う事の重みに鑑みて、楽をしようとは考えないこと!